【うつ病発症物語16】再起のために

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再起のために必要なこと

退職の意を伝えてから1か月間・・・ほとんど動くことができませんでした。

とにかく寝る・寝る・寝る、起きたらまた寝る。

気持ちとしては「これでいいのかな?」と不安や罪悪感がなかったわけではありませんが、体と心が求めているのだからとそのたびに自分を説得していたのを覚えています。

なぜか漫画を読むことはできたので、それと動画を観ながら、ストレスをできるだけかけないよう、やれる範囲で楽しいことをとにかくやることをして、あとは寝る・食べるみたいな生活でした。

その成果が出てきたのか、少しずつ脳の働きが戻ってきました。体を動かすことも少しずつですが可能になってきました。

大量の文字を見ると発生していた吐き気もなくなり、読書をすることが可能になりました。これをきっかけに一切できなくなっていた他の活動もできるようになってきました、本当にゆっくりではありますが。

そこでようやく自分を春までに復活させるためにはどのようにしていけば良いのかを冷静に考える時間を持てるようになりました。

読書や動画、出かける、人との交流、適度な運動、心身のメンテナンス、複雑な手続きに対応、プログラミングなどをステップを設定していきました。とにかく失われた能力やスキルを取り戻して復活する方法を考え、段階に分けて2つの計画を立案したいと考えていました。

しかしその前にやるべきことがあることに気づきました。

それは自分が一番の自分の味方であると意識すること、それに伴った行動をとること

うつ病発症して一番きつかったのは、自分を嫌いになりかけるまでに責めてしまったこと。そのダメージは深刻で、今後のエネルギー源を断つ行為でした。自分で自分を裏切るようなことをしてしまっていました。

そのダメージを回復するにはどうすればいいか?という課題がこの再起のカギになると分析した結果、まずはこの問題の解決なくして修復すべき項目を進めることができないと結論付けました。

  • 自分が自分を好きになるにはどうしたらいいか?

  • ある意味自分で深く傷つけてしまった心と体を癒すにはどうしたらいいか?

今から思えば、この問いかけが計画を遂行するための大きな原動力となったように思います。

 

自己修復計画

自分が自分の一番の理解者になり、気遣うこと

これが根幹にすることを決めると、現状では肝心な健康状態が満たされていないことに気づきました。

まずは健康的な生活と心がいい方向に動きやすくするにはどうしたらいいかを考えながら下記のようなことに取り組みました。

  • 寝る前と朝起きたときに自分に感謝と挨拶をする
  • しっかりと睡眠をとる
  • 朝日を朝に浴びる
  • 適度な運動をする
  • 知的好奇心を満たす
  • 好きなことをできる範囲でやる
  • 面倒くさいと思っても可能な限り、他人との接点を持つ

よく言われるうつ病に効くと言われるようなことが多いですね。本やネット、SNSなどから情報を収集して、自分に合ったものを取捨選択しました。まさに愛情を注いで心身の栄養を摂ることに力を注ぎました。

まさにそれらの習慣はもういちど甦るために必要でした。それゆえに慎重に時間をかけて取り組みました。

それが2つの計画のうちその一つ・・・

「自己修復計画」

これは壊れて封印されてしまったものが多い中で、これからの自分に必要な能力やスキルを回復することを目標とした計画です。

特に“自分の良さ”、”他人を信じる心”,”穏やかさ”の回復は仕事をするうえでもこれから生きていく上でも早急に取り戻す必要がありました。

まさに壊れたものを少しずつまた修復していくことを目標に日々を過ごすことを決めたのは異変を感じてから3か月半が経過していました。

修復したいスキルや能力について、大目標や項目ごとに小さい目標を作り、それらをひとつひとつ実行していき、成果を確認できるようにしたのです。

 

一進一退の攻防

とはいえ順風満帆に回復や計画を遂行できたわけではありませんでした。

活動する時間が増えてきたとはいえ、少し動くと激しい疲労感から力尽きるという日々が続きました。そして気温や気圧の変化が激しいと頭も体も動かないという日も数えきれないくらいにたくさんありました。

正直自分のダメさ加減に習慣や計画を破棄しようと思ったことも1日や2日ではありませんでした。

過去に実行したことを記録しておいたため「ここまできたんだ、もう少しがんばろってみよう。疲れたら休めばいいんだ・・・」とあきらめかけた時に考えることで本当に少しずつですが前進することができました。

とにかく最初は1歩進んで2歩下がるという感じでしたが、次第に2歩進んで3歩下がる、3歩進んで3歩下がる・・・そして1歩、2歩、3歩と下がることがなくなることが増えていきました。

こうして壊れてしまって封印された能力は本当に日々少しずつ解かれ始めていきました。

(壊れるのは一瞬なのに、回復するのは本当に時間がかかるんだな・・・)

本当にこのことを毎日のように痛感する生活を送りました。

 

再起動計画

2つの計画のうちの残りの計画を遂行できる条件がそろったため、動き出しました。

その名は「再起動計画」。

単純に言えば、自分が次の仕事に向けて作業・人・身体といった観点からの不安要素を取り除いていき、再起動に向けて準備するというものです。

 

【作業面】

まず回復が見え始めたときに、ほぼ休眠状態だったダイエットブログを大幅に変更して、うつ病と向き合う自分について書くことを2018年11月16日に決意しして行動に移しました。

目的としては心身の好不調が激しくてもある程度の作業をコミットすることができるかという訓練的な意味合いともうひとつ大きな意図がありました。

それは・・・

うつ病と向き合う上で必要なことを忘れないため、気づきを得るために毎日日記を書くこと、当時の記憶を基に流れやターニングポイント、状態などを記録すること、情報収集した成果をまとめること。

かなり厳しい状態で書くことをあきらめようと思ったことも1日や2日ではありませんでした。そして2019年4月20日現在、157日連続で更新することができています。

 

【人】

そして他の訓練としては、人とのコミュニケーション能力を回復させるためにハローワークで開催しているセミナーをいくつも受講しました。

特に他の受講者の方とディスカッションするような形式のを中心に。講師の方と話をしたり、講義を円滑にするには自分がどう動けば面白くなるか・・・そんなことを考えながら実行して確認する。

就職相談もして、とにかく人と話すこと、説明することに問題が生じていないかを確認しました。

お店などを出るときも挨拶することを忘れないように感謝の言葉を伝えるように、とにかく上司たちに批難されて砕けてしまった人とのコミュニケーションが問題なくできることを意識しながら実行していきました。

 

【身体】

体の問題がないかを健康診断や精密検査、メンテナンスを積極的に受けて、確認しました。

本当にひとつひとつを段階的にひとつずつ確認していきました。まだ足りていないときは調整を繰り返しながら・・・まさに自分を実験体にみたてた博士のような感じかもしれません。

しかしこれらの項目をクリアしていない状態では、仕事をするにはリスクが高すぎると考えていました。

この計画が無事に遂行されたおかげで、自分は春からの仕事に向けて前向きに進む安心感をえることができたのです。(もちろん見えない不安はありましたし、仕事に対するものはまた別)

※これらの計画の進捗や遂行については当ブログ2018年11月16日以降の日記で記述しています。もしご興味があれば読んでいただけると嬉しいです。

 

続きます

 

 


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