【抗うつ薬の減薬・断薬へ向けて】 第7話「断薬して8か月」【完結】

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前回のおさらい

前回は断薬をすることにしたというを書きました。

前回の記事

今回の内容

2019年12月末から断薬を開始して丸8か月が経過しました。

それまでの状況について書きたいと思います。

断薬して数日

実は断薬以前に、年末でホッとしたのか心療内科から帰宅後に体調不良で倒れました。

食欲すら起きないほどだったので、とにかくひどい状況でした。

断薬も実行していましたが、それによる影響はほとんどなかったです。

減薬した時の方が影響が大きかったです。

新型コロナウイルスの影響

正直2月頃から新型コロナウイルスの影響が1月から始まった仕事に影響が出ました。

ちょうどその前後で秋の仕事の報酬交渉もプレッシャーがあり、また株式投資の資産が6割ほど下落するというショッキングなこともありました。

そこに自分の大きめのミスやそれに伴うことで自責の念が強く出た危険が顔を出します。

しかしなんとか多くの方々の協力と、自身でのコントロールでなんとかピンチは回避しました。

春の仕事も新型コロナウイルスの混乱は続き、不安を残しながら就業することになりました。

危うかったこと

3月までの仕事、この春の仕事を通じて、正直メンタルがまずい状況はありました。

  • 自分のミスを恐れる気持ちが膨らんだ時
  • パワハラのように自分を否定する存在が出た時
  • 周囲と競争させられるような状況でしかも自分は手が出せない状況の時

これらは共通して自尊心のなさを痛感するような事態

そうなると危うさが顕在化しました。

特にマウントを取ってくる人間への耐性は極端に低くなっていることを痛感することに・・・

これがひとつのヒントにはなったのですが、それは後述します。

6月半ばで仕事が一段落した際にはメンタルはかなり疲弊しており、心療内科に相談した際には主治医に心配されるレベルでした。とはいえ、そこから休むことにしていたので様子を見ることに。

自分を知れ、自分を守れ

うつ病を発症してから、仕事をいくつかやりました。

その中で何となく気づいていたことに

  • 自分がわからなくなっている
  • 自信が極端になくなっている
  • 自己肯定感・自尊心が低いままである

というのがありました。

そこで時間をかけて、自己分析をすることにしました。

詳しくは別記事の「自分探し」をご覧ください。

自分探し ~なくしたジシンの見つけ方~
比較的自身のことを好きで生き生きと暮らしてた自分。 それは、うつ病になったことで破壊された・・・。 時間をかけてなんとか克服したものの、自信を喪失しやすくなり、"自分が何者なのか"が自身でわからなくなってしまった危機に瀕したとき、本来の自分...

その結果、自分の心を押し殺し続けていることに気づきます。

そこで自分のやりたいことを最優先で取り組むことにしました。

すると、自分がかつてイキイキしていた頃の感覚を取り戻していきました。

決別

2020年に入ると、心療内科には3か月おきに報告するという形で行っていました。

そして9月、現状について伝えました。

すると、主治医からこう言われました。

「もう大丈夫だね、今なら自分で修正できるだろうし・・・」

突然の申し出に一瞬声を失いましたが、すぐに返答することができました。

「はい。ここ数年で今一番いい状態ですし、この期間は自分を本当に見つめられることができました。こう良化できたのは先生のおかげです。ありがとうございました。」

こうして、断薬してから9か月目にして心療内科に通院することも終えることになりました。

自分にとっての抗うつ薬は何だったのか?

抗うつ薬については人それぞれの考えはあると思いますが、少なくとも自分はうつ病を寛解したと診断されたことにつながったのは、間違いなく必要な要素だったと思います。

ただ脳内の影響は想定外のものもあり、飲み始めの時にはやはり副作用も強かったですし、感覚が極端に落ちていた影響もあると思います。そこで止めてしまいたいと思う方の声もわかります。

そして減薬・断薬には細心の配慮をもって臨みました。

しかし不安要素はやはり多く、危うさも十分あって、再投与する可能性もゼロではありませんでした。

それを免れたのは、自己分析や変化を意識的に捉えたこと、そして主治医に相談やアドバイスも自身の意見を述べて行った上でやれたのも大きかったと思っています。

他に気を付けていたことは?

うつ病は脳との関係が大きい病気なので、以下のことに気を付けていました

飲酒はしない

もともと付き合い程度でしか飲まないタイプでしたが、うつ病を発症してからはお酒を口にしていません。(料理酒やスイーツ等に含まれているものは除く)

わざわざ脳に変な影響を与えないようにしたいという気持ちもありましたし、依存症になりやすくなっている脳の状況もあると思い、断酒。

家族や友人、仕事で飲む場合もソフトドリンクにしていました。

たばこの近くには寄らない

もともとたばこは嫌いですが、より一層離れるようになりました。

最後に

こうしてひとまず「うつ病は寛解」という診断を受けたことで、この記事も終了となります。

抗うつ薬の減薬や断薬は大きく話題になることもあり、強硬論も目立つだけに判断が難しいと思います。効き目が出るのに時間がかかる、合う合わないの個人差が大きいということも、それに拍車をかけていると思います。

少なくとも今回の自分がそれなりに順調に抗うつ薬の減薬・断薬をすることができたのは、心療内科の主治医と信頼関係を築き、自身で治すという意識が途切れなかったからであると思います。

これを読んでくださっているあなたの状況がどうかはわかりませんが、少しでもこの記事が参考になることを祈っています。

2020/9/10

はいみ

うつ病を発症した話を綴った記事はこちら

【うつ病発症物語】
「うつ病発症物語」は著者が適応障害からうつ病を発症したことについて、当時の生々しい記憶を呼び起こしながら葛藤や悩み、回復するためにやったこと、仕事について働き始めることができるようになるまでを描いた2018年11月17日から2019年4月2...


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