【抗うつ薬の減薬・断薬へ向けて】 第6話「断薬前の危機に立ち向かえ!」

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前回のおさらい

前回は仕事を始めて1か月問題がないことから医師から断薬の提案を受けた話を書きました。

前回の記事

今回の内容

断薬を提案されて実際にやるかは約1か月様子を見ることにしました。

3か月の仕事を通じて、それなりに自信をもって取り組むことが増えてきただけに自分もその判断は納得していました。

断薬に向けて、どう考えていたのか、実際に断薬に不安はなかったのかということが今回のポイントですね。

今回はその期間の流れについて書いてみたいと思います。

明らかに減ったこと、増えたこと

この頃になると、自分がうつ病であったことを意識することが明らかに減っていました。

むしろ過去の自分と比較して、上がっていることを認識することが増えていく・・・

不調の原因もうつ病というよりは、仕事の疲れだったり、低気圧であったり、うつ病が起因と感じるものはほとんどない状態になっていきました。

抗うつ薬であるレクサプロを断薬すること自体には不安はそこまでありません。

このままなら断薬もできそうだと考えていたのですが、その考えが揺らぐようなピンチが訪れたのでした。

それはすでに出ていたものがより顕在化して、自分に迫るものでした。

ネガティブな場面に心が反応

仕事で一緒にしていた同僚はいわゆる「仕事ができない人」と思われやすいタイプでした。

(実際にはペースは遅めですが、先を見越していたり、注意点を把握できていたり、面倒くさいチェックもやっていたのです。ただ肝心な仕事よりもそれを優先していたのが、まずかっただけというのがわたしの認識です。)

上司にとってはやるべき仕事が進まない、指示したことや注意したことについて守らないことに対して、見事に裏切るその人に対して、強い批判をすることが締め切りが近づくにつれて増えていきました。周りからはパワハラにも見えるレベルにまで強化されていったのです。

強い言葉で罵るような場面も頻繁になった時に、自分の心に変化が現れました。

消えていた闇が再び生まれ、どんどん広がっていったのです。

失敗してはいけない、人への恐怖のような気持ちがむくむくと出てくるのを感じました。

言われる一方のその方もあまり表情は変わらないように見えましたが、以前のうつ病になる前の自分と重なりました。

それがまたメンタルを引きずるのを手伝いました。

「いけない!このままでは・・・」

他人事ではなく、自分のこととしてどうすべきかを考えました。

しばらく鳴りを潜めていた危機に対して、今の自分でできる範囲で動こうと思ったのです。

それはまるで過去の・・・

同僚が批判されそうになった時に、自分なりの意見を述べ、他に向いている仕事をする方向に仕向けました。

その代わり自分の仕事量は増えますが、ネガティブな状況を少しでも回避できる方がメリットが大きいと判断したからこその行動。

そして同僚の良さを褒め、注意すべき点についてはそれも明示して伝えました。

チームとしてスムーズに動けるように、ネガティブな空気感を少しでも和らげるように自分でできることをした。

それはまるでうつ病になる前の自分を救えなかったことを繰り返さないという意識も働いていました。

上司はその変化した対応で戸惑ったようですが、その前に自分がすでに力を発揮して成果を上げているからこそ受け入れられた格好となりました。

これを見過ごしていたら、自分を本当の意味で救えない・・・そういう想いもあったのは事実です。

お仕事終わって

上記のような危機はあったものの、自ら動くことで解消されました。

明らかにパワハラのような場面は減ったからです。

そしてそのまま短期の仕事の契約も無事に終了し、仕事もコンプリート。

自分の力も十分に発揮できることを確認でき、またネガティブな状況も自己満足な面は否定できないものの、自力でできる範囲で行動することができたのは大きな収穫でした。

この仕事を引き受けて良かったなと素直に思います。

同僚とは後日会った際にお礼を言われました。

「助けてくれてありがとう・・・正直あの時あれがなかったら危なかった」

それに対して自分は

「あくまで自分のためにやったこと。言ってなかったけど、心の病気になってから、ああいう場面はきつかったから」

ただ少なくとも自分の行動が少しは他人のためになったことは心のプラスに働きました。

心療内科へ報告

こうして仕事が一段落して、数日後に予約していた心療内科へ。

上記のような事情を説明し、自力でピンチも回避できた点や不調の原因も外部要因がほとんどになったことを伝えました。

「大丈夫そうね・・・断薬やりますか!」

「はい、そのつもりです。今の自分なら大丈夫です。」

すでに最初の受診から1年と4か月ほどが経過して、お互いがある程度わかっているからこそのやりとり。

短いながらもお互いが笑顔で話せることが幸せで、嬉しい時間でした。

こうして2019年12月末目前で抗うつ薬の断薬が始まったのです。

それはうつ病になってからずっと目標にしてきたことが達成したことを意味していました。

ある意味一番嬉しい年越しを迎えることができました。

 

次回は断薬後に訪れた問題についてお話します。

 


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コメント

  1. 私は通院歴もうすぐ4年になります。
    サインバルタ、レキソタンを毎日。一時期エビリファイ。
    レキソタンは多少減らしても大丈夫ですがサインバルタは48時間空くと脳内で鈴の音が聞こえ真っ直ぐ歩けなくなりますw
    カプセルなので減薬はなかなか難しいのかな…とか。
    なので断薬までいったはいみさんは本当に強い方なのだと尊敬してます

    • はいみ より:

      たまさん、コメントありがとうございます。

      脳内物質の分泌に影響を与えるだけに、薬の影響は予想以上に出ますね。

      自分は担当医からもお墨付きが出るほど自己分析オタクなので、症状や段階などを言語化して伝えることができていたのが良かったのかと。
      あとうつ病発症時も早い段階でその原因から距離を置いたのも結果としては良かったのだと考えています。
      強かったのではなく、弱かったからこそ動けた流れですからね。

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