なぜこの本を買ったのか?
Twitterで2.4万回リツイート、4.1万の「いいね!」がついた
大反響の「うつマッピング」、待望の書籍化!
・・・ということを売りにした本。
自分もうつ病になってから、いろいろと試しています。
それらは当ブログでも書いていますね。
似たようなアプローチであるこの本は以前から興味があり、購入しました。
どんな本?
「うつマッピング」とは、
長年うつ病に苦しんできた著者が、
たくさんの治療法を試してきたなかで、
「効果があったこと」「なかったこと」を
1枚の図にしたものです。本書では、著者の「うつマッピング」に即して、
「効果高い・お手軽」な対処法から
「効果低い・難しい」対処法まで、
自らの体験や根拠を交えながら具体的に解説。まさに、経験者だから書ける、
「うつによいこと、そんなによくないこと」大全です!1《効果高い・お手軽》
Twitter、暗すぎない体験談、寝る、ハーブティー、愛犬、YouTube、……2《効果高い・難しい》
読書、記録をつける、抗うつ薬、カウンセリング、友人と遊ぶ、認知の改善、……3《効果低い・お手軽》
Facebook、インスタ、散財、ゲーム、マンガ、テレビを見る、……4《効果低い・難しい》
食事の習慣を変える、筋トレ、メンヘラコミュニティ全部で33の方法を収録。
きっと、あなたに合う方法が見つかるはずです。ぜひ、今のあなたが、ほんの少しだけがんばればできそうなことから、
自分のペースではじめてみてください。
–以上、Amazonの紹介分より引用
実際に筆者が試した33の方法を分類して、体感したことや問題などを書いています。なかなかそこまでの数のことを思い浮かべて実践できる方も多くないので、貴重です。
良かった点
うつ病になると、頭の中で話がまとまらない、冷静に自分を見つけることができない、症状もあまり把握できないということがあり得る中で、試してみたことを可視化・分類するきっかけを与えている点ですね。
この人はこういう状態だったのか、とか自分と同じだなというのを素直に感じることができる親しみのある読みやすい文体なのも好感度は高いです。
対策を考えたり、調べたりするのが苦手な人にとって、実際に自分でマッピングするきっかけになりうるとすれば非常に有益だと感じました。
気になった点
文中にも何度も書かれていますが、それぞれについて個人差の大きい内容であったり、時間軸によって大きく変わるものも多いので、いまいち同意できないことも多かったです。
どこまで筆者の書いた内容に同意できたかによって、読後感が大きく変わりそうだなと。自分の場合は項目自体に納得感はありましたが、効果や難易度は合わなかったため、読後感はあまり良くなく、途中で何度も読み進むのが厳しいと感じることも多かったです。
あと話の脱線が多いように思えました。
ユーチューバーでこの人が好きで云々などはどうでもいいことを長々と書くなあと思ってしまったりしまし、そのあたりの温度差がこういう書籍の形であるからこそ強くなってしまうと思いました。いわゆるお話好きなお兄さんの話がなかなか終わらないと感じる点がいくつか見受けられます。
本書のターゲットがよくわからないかもと感じることもありました。
うつ病を治したい人には外れたときのダメージも大きく、回復してからではで?となる。ちょうど中間くらいの試行錯誤する前か試行錯誤中の人に最適という意外とレンジがせまいのかなと。
他所のレビューを見ても、そこに当てはまらない人が辛辣なことを書いているのも納得いく部分はあります。(深刻な人ほど裏切られた感が強いのかも?)
自分が強く感じたこと
経験者が素直に経験則を堅苦しくなく語るというのは貴重だと思います。
気のいいお兄さんが気軽に近くで自分が経験したことを話してくれているイメージです。
あと、あとがきにある和田先生の言葉は納得いきます。
この流れをつぐ動きがあることを望むと。
これには同意。
うつ病に対する印象はまだまだ浸透しているとは言い難いです。それを扱った書籍でヒット作品も出てきて、受け入れる土壌が少しずつ広がっているのですが、まだまだです。
自分も方向性としては似ているので、まだまだ微力ですが違う方法ではありますが尽力したいと考えています。
こんな人におすすめ
-
うつ病になって、何もできない自分に戸惑っている方(軽い本なら読めるほどに回復してる方)
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うつ病から回復したいが方法や手段が思い浮かばない方
-
うつ病から回復するために自身で工夫していろいろやっているけれど、他の人がどんなことをしているのか知りたい方
満足度
★★★☆
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