深化する自分
ここ数日とは違い、余計なことを考えて頭の中をループすることはなくなりました。本当に良かったと思うと同時に予想外の展開が!
う、動けない・・・
何かしようという気にすらならないのです。土日の休みも疲れて寝てしまう時間が長かったということはありましたが、今回の場合はそのレベルをはるかに超えていました。
まるで意識が沈んでいき、いつも以上の重力が体にかかり、その重さで床に吸い寄せられて動かすことができないような感覚。
気持ちも動かず、とにかく脳も動かない・・・眠い、ひたすら眠い。意識を保つことが、抵抗すらできない強い睡魔が体を支配されました。
(・・・ああ、これを脳が望んでいたのか・・・)
抵抗はせずに、何もしないで休む日を過ごしました。本当にやる気も動きもほとんどわかず、とりあえずは寝る・食べる・出すみたいなシンプルなことしかできないように機能制限されたような感じ。
そういえば抗うつ薬が効き始める時期に入っていました。そういう意味でもちょうど良かったのかもしれません。
それは本当に冬眠のような、深い眠りを体が求めていた、完全にエネルギー切れ・・・ということなのでしょうね。
心療内科に退職報告
1か月前に予約を入れた心療内科の診療日になりました。
正直体も心も重りがついているようなだるさもあり、とにかく外に行くのも面倒くさいという気持ちでした。とはいえ、一応休職しろと言われて結局退職したことを伝えておかないとまずいかなという理由で行くことにしました。
「はっ?・・・なんでいきなり?」
明らかに担当医の方が戸惑っていました。そりゃそうですよね、休めって言ったのにいきなり辞めたと言われたら早まったと思われますね。
「少なくとも今の自分にとって休職という選択は悪手でしかなく、また復帰するリスクを考えるとここで辞めてしっかり休む方がいいと判断したからです。春から仕事するまでなら資金的な不安もないですし、復帰もなんとかできるようにしたいと希望しています。どうしたらいいですか?」
「そうですか・・・では今はしっかり休める状況になっと考えて、ぜひフル活用してください。」
担当医は自分の言葉を受けて、退職決定後に体が絶望的に重くて、眠くて意識を保つことができないようになったことについて質問してみました。
「体が望んでいるんです。まずはそれに従うこと、とにかく寝ることで回復力や回復速度を上げようとしてるから、無理に起きようとしないことです。」
自分の考えと同じであったため、それに従いますと答えて、心療を終えました。
退職後手続きの矛盾
幸いにも貯金をある程度していたのですが、さすがに半年となると生活費がかなり重くなります。そのために動かなければなりません。
- 国民健康保険と国民年金への切替
- 失業保険の手続き
- 保険支払いの減免申請
という役所に様々な書類を用意してから手続きするという困難な課題です。
必須な作業なのですが、実に複雑な処理や多数の書類が多く、うつ病で脳が複雑なことを考えることが厳しい状況では、まず理解できませんでした。
(制度が必要なのに、それを利用する人が理解できず、手続きに入ることができない人が多いんじゃないかな?何か矛盾してるな・・・)
そう思いつつも、少しずつ準備を進めました。
しかしここでまた大きな障壁がまだ回復し始めた自分に襲い掛かります。
感情制御不能
前職の担当から退職に関する書類を送ってくれる話でしたが、約束と大きく遅れたり、書類が全然違うものだったり、しかも何度も繰り返される凡ミスの連発。
普段ならば他人に対してそこまでイライラすることはないのですが、弱り切って余裕のない自分には耐えがたい怒りがそのたびにこみあげました。
人生でここまでイライラが続いたのは相当昔に一度だけ。
向こうが約束したことを反故にされる似たようなパターンでしたね。
(そんなことあったな・・・)
そんなことを思い出しながら、イライラしながら書類が届くのをひたすら待っていました。場合によっては別の方法がないかを役所に確認しにいったりはしましたが、疲れが異常なのできつかったです。
他の仕事もあるので仕方ない面もあるんですが、2週間で終わらせますという話だったのが1か月半後まで延びたのはさすがに・・・。最後の方は呆れる方が強かったですね。
とはいえ、最終的にはすべて書類が手元に揃ったので良かったです。言いたいことはありますが、しっかりやってくれたことに対しては感謝しています。
ただこのドタバタ感も(やっぱりこの会社を辞めて良かったな)と再認識する出来事になりました。
しかしその1か月半は心身のダルさと重さに加えてイライラがしきりに入り、回復を妨げていたかもしれません。
そしてとにかく寝て必要な時に再起することができるように冬眠というか雌伏の時間を得たことで、回復が進み、思考することもできてきた自分はあることを計画していました。それは・・・
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