【うつ病発症物語11】悪夢のカウンターアタック

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決意のシミュレーション

メールを出してから、職場近くの公園で数分で考えうる対策やシミュレーションをあまり動かぬ頭で色々と考えて繰り返しました。本当に錆びついたかのようにギシギシいうかのように回転率の悪さ、間に合うかの焦りと不安からか妙に落ち着かずに貧乏ゆすりを激しくしていたのを覚えています。

また最悪なのは、伝えてもまったく相手にされないこと

とにかく辞めたい意向を伝えるということ、最悪は診断書を使ってでも休職に持っていくようにしようと大まかにいくつかの作戦を考えました。

そして返ってきたメールで指定された時間にその上司のいる部屋に向かったのでした・・・

 

悪夢のカウンターアタック

「自分は悪夢でも見ているのか・・・?」

それはまるで奇襲を仕掛けたのに、それはすでに読まれていて、いつの間にか囲まれていて、反撃を食らって驚くしかない・・・まるで過去に何度も読んだ三国志の諸葛孔明に謀られた他国の武将のような気持ち。

まったく想定しない結果に声が出ませんでした。

こちらから話そうと思った瞬間に、相手から自分が言おうとしていたすべての情報を言われるという先回りをされ、いきなり守勢に回ることになりました

「辞めたいんだろ?お前の浅はかな考えなんてすぐにわかる」

「こんなに精神が弱いと他に行っても続かないぞ」

「自分はそこまで高い要求はしていないつもりだったが・・・」

「期待していたのにお前が失敗したことは事実だ」

「一線級では使えないが、他のポストを用意したからそれに従え」

「精神科に行っても無駄だ、どんなやぶ医者だ」

・・・いきなりのマウント強襲攻撃でサンドバックのように一方的に攻撃を食らう・・・あれだけ想定していたパターンにないことが起こったことで自分は混乱していました。

今思い出しても屈辱的な言葉だな・・・と思いますね。他人を下げて自分を上げようとする意識に満ちていますし、典型的なパワハラ発言ですよね。

しかしこのままではまずいと思い、ダウン寸前で心が折れかけた自分は残った力を振り絞って、反撃しました。

「そうはいっても現状では仕事ができる状況ではなく、正直言って限界です。お互いのためにも自分が辞めるのがいいという判断は変わりません。今はどうこう考える余裕は一切ないです・・・」

「・・・わかった」

ややあって、その言葉が人事権のある上司から出て、ホッとしたことを覚えています。

(形式上感謝の言葉とともに)挨拶をして、直接の上司や後輩、相談していた方々に辞めることを伝えました。

とりあえず引継ぎが可能な時間は2日。それまでに地道に準備していたので、なんとか間に合う算段です。正直心身ともにボロボロでその日で辞めたい気持ちもありましたが、とにかくこの苦しみが終わりを見えたことで、退職に向けて、歯を食いしばって引継ぎを進めました。

ですが・・・残念ながらそれで終わりではありませんでした。

強烈な葛藤がその後に起こることはこの時点の自分はまったく予想すらしていませんでした。

続きます。

 


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