覆った決定と混乱
辞める意思が通ったことで、気持ちはずいぶん気持ちが楽になりました。
しかしその数時間後に、辞めることを承認したはずの上司から連絡が・・・
(辞める手続きについてだろう・・・)
そう思って部屋に入ると、手続き関係の社員の方が同席していました。
「退職ではなく休職という形にしよう」
それを上司から聞いた時に我が耳を疑いました。
「はっ?何を言ってるんだ???」
話を聞いてみると、“今後のことを考えると人が減るのは困るのでとにかく休んで復帰する方向にしたい、今の仕事は負荷が重いから別の軽い仕事を用意する”というようなものでした。
正直先ほどの退職のやり取りで精神的にもダメージが大きかった上に、一度退職が決まってホッとした分、自分の脳は大混乱を起こしていました。よく考えれば、こういったこの人の思い付きによるどんでん返しの連続が自分の心身を摩耗させたんですよね・・・
「退職を決めるのは、休職解除後に決めればいいだろう」
もう力を失っていた自分はその提案に対して「少し考えさせてください」と答えるのが限度でした。
葛藤は迷宮のように
混乱して退社しようとすると、よくお話をしていた先輩社員の方から呼び止められました。
「個人的にはあなたに辞めてほしくない」「あなたがこの会社を辞めないことでさらに成長できるのではないか」「あの上司は辞める者を引き留めることはないから評価されている」ということと、ご自身の経験も含めて話をされた後に、説得されました。
自分自身はこの社員の方にはお世話になっており、会社内でも一番信用していました。やり取りするときもかなり楽しく、深い話もしていました。
そして人事権を持つ上司が裏事情を知っていたのは、この人がなんとかできないかサポートをしていた結果だったそうです。説得は失敗してしまって、結果としては自分にとって裏目に出たということでした。(それ自体は感謝することはあれど、善意からの行動なので責める気にはなりませんでした)
それゆえにその人からの説得は正直堪えました。
そして自分の意思が話をしているうちにぐにゃぐにゃと変形していくのがわかりました。その中でも説得を強めるために言われた「逃げるのは負けじゃないか?」という言葉と「善意が下手な悪意よりも厄介」な展開が自分の意思を著しく弱めたことで迷宮入りさせることになります。
そしてその葛藤は心療内科に行くかどうかよりも手ごわいものになったのでした。
続きます。
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