片田珠美さんの「他人を平気で振り回す迷惑な人たち」を読みましたので、レビューをします。
なぜこの本を読んだのか
うつ病発症物語で書いている通り、自分が発症した主な原因のひとつに上司たちに振り回されたことが大きいと考えていました。そこでその原因はなぜ起こるのか、そして対策はないのだろうか?という点を調べたいと思ったのがこの本を読むきっかけです。
この本の良いところ
他人を平気で振り回す人がどういった特徴を持つのか、なぜそういうことをしてしまうのか、自分がそれを許してしまう”イネイブラー”になっていないか?他人に振り回されて状態が悪くなっていないか、それらをチェックできるのは非常に有用だと思いました。
※実際自分はイネイブラーでかなり危険なラインになっていました。また上司たちの特徴も見事に複数一致しており、それを許した自分も気を付けないとまた繰り返すということがわかります。(自覚はしていましたが・・・)
舛添要一氏、トランプ大統領など実際の政治家の他に、医師として著者が実際に担当した患者を例に挙げて、説明するのはイメージしやすい人にはいいかもと思いました。
また自分もその他人を振り回す人間になる可能性は高いという点をしっかり押さえているのは〇。
この本の気になるところ
結論への流れが強引?
どうも結論前に話題が大きめのネタを持ってくる傾向が強い上に強引に感じるため、逆に結論の説得力が落ちるように思うことがありました。
サンプル数が少なく根拠は薄い
読み物としては問題ないのですが、根拠のサンプル数が前述のもので絶対的に少なくて論文などからの引用も少ないため学術的観点では物足りない面があります。
男性への当たりが強すぎる?
それなりに有名な政治家をネタにして書いているのですが、やや悪意に満ちているように感じるというか男性への嫌悪感?と思えるような書き方をしているように感じた部分があります。そこまで叩く必要はないだろうというか、やりすぎと感じました。
わたしはそこまで感じませんでしたが、著者の体験が終盤に出たことによってガッカリしたと感じたという感想を知り合いが言っていましたね。人によってはそういう形で裏切られたと思うようです。
これはあまり難しく考えずに読みたい女性を読者対象にしているのかなと考えれば納得は行きますが・・・。
総合評価
★★★☆
何と言っても、欲しい情報を抑えていること、相手や自分をチェックできるのは悩んでいる人にとっては大きなヒントを得ることができますし、本書を読んで自分はすごく参考になりました。
もし上司や親そして友人などに振り回されていて困っている方は読んで損はないかなと思う良書だと思います。
ブログランキングに参加しています。アクセスアップにご協力いただけると幸いです。
コメント