前章のあらすじ
自分という存在が自身の中で揺らいでしまった流れについて書きました。よろしければ当記事を読む前に読んでいただけると嬉しいです。
期待は淡く・・・
今回の仕事前半は、うつ病の症状もすっかり良くなり、前回の反省を活かして対策を取ったり、事前準備を時間をかけてしたり、その前に別の仕事をした経験もあって、動悸息切れや頭が真っ白になって動かないことも減るなど、自分をコントロールすることができていました。
(これなら乗り切れるかもしれない!)
自分がやってきたことからの自信と結果が出たことで、淡い期待感をもちながら、日々を過ごすことができていました。
しかし中盤を過ぎた頃から事態は一変します。
自分を完全に見失い、日々を苦痛に感じ、混乱・消耗するように・・・
そのきっかけはある人の何気ない一言。
それが自信喪失を引き寄せ、瞬く間に心が暗闇に落とされたような感覚に陥ることになったのです。
まるでアリジゴク
自信を失うきっかけの一言は、一緒に仕事をする方から発せられたものでした。
その方は今回の地位が自分よりも少し上で、能力が高く会社からは信頼が厚い。
自分もそれなりにその会社からの信頼はそれなりに厚いと自負はしていますし、実際にお仕事もいろいろいただいています。
昨年はその方と初コンビ、今年が2回目という形でした。
他の現場ではそのようなことはないのですが、どうもその方と話をしていても、どうもかっちりはまらないことが多く、また自分のペースがすぐに乱れてしまうという感覚はありました。
2019年春
別の方との比較をするような言葉がまず刺さりました。
その後は自分の判断やミスを責めるようなことも多く、自信を喪失してしまうことになりました。
ただこの時は自分はうつ病を発症してからの仕事復帰であったという要因も大きかったために、他を意識しすぎたり体調も万全ではなかったので仕方ないと考えていました。
そして2020年春
前半戦は前述の通りですが、中盤以降はやはり自信を喪失することになります。
仕事内容が難しく複雑になるにつれ、かなり細かい点までチェックをされ、日々の指摘も強い口調でされ、対応の遅さなどを責められることが増えていきました。
その方の目を気にしてしまうことで集中力が著しく低下し、判断力が鈍り、さらにしようもないミスを超すというひどい流れになります。
ついには今までの自分のやってきたことを否定するような指摘までになると、自分の能力は本来の半分も出せない状態となり、完全に委縮して悪循環のスパイラルへ。
アリジゴクですね、まるで。
“絶望”という名の鍵
そんな矢先、人生であまり経験がないような絶望感を味わう出来事がありました。
それは次の仕事について情報がわかったときです。
実は前述の仕事について期限が短いので、その方とお仕事をするのもあと数日だからなんとか我慢しようという思考になっていました。出口が見えているから、なんとか耐えることができると。
しかしその希望があっさり砕かれたのです。
それは次の仕事もその方と一緒で、しかも内容は複雑かつ厳しい条件が多いということを耳にした瞬間に!
その話を聞いた瞬間、自分の中で言いようのない黒い巨大な建造物が現れて心を閉じ込められるような感覚に陥りました。
まさに絶望
光が見えなくなり、どうすればいいかを考えてもいい案が全く浮かばない、逃げ道すら浮かばない・・・「やばい」とか「まずい」とか「どうする?」といった言葉しか浮かばない
自分にとって大きなピンチであることは確かでした。今までのきつい状況もピンチではあったんですが、心身ともに壊れるシナリオしか頭に浮かばないような黒い思考は脳から明らかな警告でした。動物的本能で危険を察知している状態と言えばいいのでしょうか?
「さすがに無理」と判断して、その夜にその仕事は受けることができない旨を先方に伝えました。そのあとはどうでもいい、この状況を受け入れてしまったら、報酬以上に失うものが多すぎたのです、その依頼をそのまま受け入れることは。
結局先方がキャンセルを受け付けてくれたから良かったものの、本当にギリギリのところでした。たまたま早い段階で危険と思われる情報を入手できたからなんですが、元々はなんとなく嫌な予感がしていたんですよね。想像以上にデンジャラスだったのでビビってしまいましたが・・・。
正直ホッとしました。
・・・と同時にもう一つの考えが頭に浮かんだのでした。
それ、なぜこんなに自分は危機につながると、絶望を感じたのか?、その根本は何だろう?ということ。それがわかれば、もしかすると今回も発生してしまった自信喪失のカギになるのではないかと。
苦しめられた人の特徴
そこで過去に自分が大きく自信を喪失した記憶を辿ってみることにしました。
今回一緒に仕事をした方はもちろん、うつ病になった際に所属していた上司2名、そして他にも心が傷ついた人を思い浮かべてみました。
すると、共通点が浮かびました。
それはこんな特徴です。
- マウントをとる
- 自分を強く(有能であると)見せようとする
- 他人を批判して自分の地位を上げようとする傾向が強い
- その時の自分よりも上の立場にいる
- 細かい上にまわりくどい表現をする
- 自分と意思の疎通がうまくいかない
- 変にポジティブな発言が多いがやや強引な面がある
- 「お前のためを思って」という言葉を口にする
- 自分が提案したことを否定する(結果としては自分が正しいことが多い)
そこに追加して、だいたいの方は(自分もしくは置かれている環境からの展開に)自信がないという特徴もありますね。今回の件も例年と違うことが多かったのもあり、本人が意識しているか無意識かはわかりませんが、当たりが強かったです。(不安が強かったので、その分というのも理解はできます。人に当たっていいかは別の問題として)
自分の特徴を挙げてみる
その反面、自分の特徴を人からの評価も含めて簡単に言うと・・・
- 回りくどいのはよくわからないので苦手
- 人当たりが非常によい
- 人を信じる、基本的には嫌いな人が少ないタイプ
- 向上心がある
- 最悪のことをまずは考える
- あまり強くない(心身ともに)
- 真面目で素直
そんな評価をされることが非常に多く、一緒に仕事をしたりすると「ファンになった」と言ってくださる方もいます。(実にありがたいです)
天敵
過去に苦しめられてきた方の特徴からすれば、利用しやすいというか、コントロールしやすいんですよね・・・自分の性格。
ということに気づいたわけです。
ある意味、自分にとっては天敵に近いと言ってもいい存在なのではないかと。
要はパワハラという強化された天敵につぶされたり、危うい状態になっていたということだったわけです。
実のところ、今回も含めて「彼らへの対応を強化して逃げずに立ち向かうべきでは?」という疑問や悩みもなかったわけではありません。
ですが、実際になんとかならないか助けを求めたり、共感できないかを試してみたのですが、残念ながら拒否されたり、逆に責められたり、人格攻撃を受ける結果になるなど芳しくなかったのです。心が折れてしまったのはそういった経緯もあったのです。
向こうも気を遣って対応してくださっていた点もあると思うのですが、残念ながら自分には届かず。こちらからのアプローチも届かなかったというわけです。相互理解が難しい関係という感じでしょうか。
自分と共存できないものとの関係を野生の動物はどうしてるか?ということを考えてみれば、答えは明白なんですよね。
天敵と出会わないエリアで基本は活動し、出会ってしまったら逃げる
シンプルですよね。
しかし、このままでは苦手だからそれでいいというわけではないという考えも出てきました。
自分の特性をどうしたら活かせるのか、苦手なら苦手なりに把握して、もし天敵と対峙したとしても抵抗や逃げ方があるのではないかと。
そこから自分自身を分析して把握するということにフォーカスすることにしたのです。
次回はこちら。
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