前回のあらすじ
様々な方向から自分自身の根本的な特徴を探したものの、なかなか見つからず大苦戦。
自分を簡単に言うと、どうだろう?
という問いの答えとなったキーワードから「HSP」という言葉にようやくたどり着いたのでした。
果たして自分はそれに該当するのか?
HSPと診断結果
「HSP」とは「Highly Sensitive Person」(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略で、日本語だと「敏感すぎる人」「繊細な人」という訳され方をしている人間の気質のことを言います。
その過敏な感覚を持っているために、生きづらさを感じる人という言い方もできますね。
15~20%の人間だけでなく、様々な動物に存在するそうです。その意味は想像の域を超えませんが、危険を強く察知するものがいなければ全滅する可能性が高いからかもしれませんね。
HSPは以下の4つ全ての性質を持っている人が該当します。
(以下はWikipediaの記事から抜粋)
- 処理の深さ(Depth of processing)
- 刺激を受けやすい(Overstimulated)
- 感情的反応性・高度な共感性(Emotional reactivity and high Empathy)
- 些細な刺激に対する感受性(Sensitivity to Subtle stimuli)
それぞれの過敏なところは誰もがありえますが、すべてというのがポイントですね。
ちなみにHSPの感度には低・中・高の3種類あり、HSPかどうかやその強度を診断するテストがあります。
自分のHSP感度は「強」という結果。このテスト以外にもたくさんHSPやその強度を診断するものはありますが、どれをやっても同じ結果になります。
HSPは最近テレビで紹介されて以降、注目されていたようです。自分はテレビにはあまり好感を持っていないので、知りませんでした。
ただ注意したいのは「HSP」という概念は心理学上のもので、医療的観点ではない点。似た概念では「エンパス」がありますが、こちらはスピリチュアル上の概念。ただどうもこの概念自体がスピリチュアルと親和性が高いせいか、ちょっと怪しい動きもあるのが気になるところ。気をつけましょう。ちなみに医学的には”過敏症”が近いようですね。
4つの性質と自分の性質
具体的にその4つの性質と自分がどのように合致しているかを挙げてみます。
情報処理について
- 実際に情報処理能力やチェックなどの処理は他の方よりもいい結果を出す
- 物事をずっと考えることも多い
- 情報収集能力は高い
刺激について
- 他の人が聞こえていないような音を感じる
- 味を分解して理解できる
- 刺激の強い食べ物に弱い(炭酸・生姜・シナモンなど)
- たばこなどのにおいに敏感で嫌悪している
- 着ているものなどの材質によっては激しいかゆみを感じる
- 磁気のようなものをよく感じ、気持ちが悪くなることがある
- デジャブを感じることが多い
- 強い光が目に入ると弱い(ドラキュラみたいに)
- 温度差に弱い(特に寒さ)
- カフェインに弱い(特にコーヒーは体が受け付けない)
共感性について
- 初めて会った人でも気軽に話すことができる
- 自分ではなくても痛そうな場面を見ると痛みを感じる
- 周囲の空気の影響を受けやすい
- その人が何を考えているかを察することが得意(外れてることもありますが)
些細な刺激に対する感受性について
- 話をしている人自身が気づいていない変化などに気づくことがある
- 違和感を感じることで危機を回避したことが何度もある
具体的な内容を見ても、当てはまることばかりで「間違いない」と確信するのに時間はあまりかかりませんでした。
HSS型HSPとHSS型HSE
HSPについては特徴で多くの点で合致してはいるもののの、まだ違和感がありました。
それは自分の性向として、刺激に弱い部分はあるものの、強い好奇心から強い刺激を求め、人とのやりとりが好きという点が一致していない点。
ただもう少し調べてみると、HSPにも内向型/外向型か刺激に対する姿勢によって、いくつかの型があるようです。サイトや資料によって、ばらつきが見られるので注意です。
参考サイト:ココヨワさん(自分が一番納得した説明や分類)
自分はHSS型HSPもしくはHSS型HSE(外向的HSP=Highly Sensitive Extroversionの略)、いわゆる外向型で刺激を求めるタイプ。
内容を見て間違いないと思いましたが、上記サイトのHSS診断でも確認。
結果画像
HSS型HSPもしくはHSS型HSEの特徴を挙げます。
- 好奇心旺盛で刺激を求める
- 人と一緒になって物事を始められる
- リーダーシップが取れる
- 人から好かれやすい
- 強い刺激を求める
- 比較的簡単に行動に移す
そしてHSP特有の弱さ(4つの性質)も合わせ持つというのが特徴です。
6%しか存在しないらしいですが、別にそんなレア度は自分にとってどうでもいいかなと。ただその力をどう生かすか殺すかは自分の心がけ次第。自分はもちろん特に良さを生かしていきたいのです。
たどり着いた核心
では、逆に自分の良さが殺される状況はどういう状況だろうと考えてみます。
これらの特徴を以前うつ病を発症した際の環境を中心に照らし合わせてみます。
- 自由にやらせると能力を発揮するのに初めての正社員
- 飽きっぽいのに契約期間がもちろん長期
- 上司2名が人間不信&マウントを取るタイプだった
- 計画を立てても、期限がどんどん短くなる
- 仕事内容がコロコロ変わる上に、無駄な仕事が増えることが多く、その根拠が希薄
- 残業しないホワイトと言いながら、残業せざるを得ない状況が多く、出口が見えない
- 毎日上司の怒鳴り声や人をけなすような言葉が聞こえる
- 自分の意見が採用されず、それをけなす割には意見を求める
- 企業内政治があり、上司たちの評価がコロコロ変わる
- 無駄なミーティングが多い
- 自分だけが残らざるを得ない状況が多い
- 報告や状況の改善を求めても、責められる
- 息抜きをしようとしても、イチイチうるさいことを言われて休めない
- 部屋中にあるにおいが立ち込めている
・・・まあ、見事に自分の良さを殺すようなことが、てんこ盛り。まさに答え合わせに近い。
自分の力を発揮できない状況にわざわざ飛び込んでしまった感じ。今回が初めてだったことも多く、とにかく仕事の集中したいのに集中できないことがまた自分を責めることにつながったり・・・いかに自身に合わない環境になると、憔悴していき、消耗していき、壊れていくかがわかりました。集中したいのに集中できないことを起点に悪循環が生じるんですよね。
今までは仕事に集中できる状況を自ら選んでいた分、振り回されまくってしまったのは”HSP”の気質という形で間違いなさそうです。
過去に苦しんだ状況もそれなりに上の条件が重なりました。
人によってはこれくらいは普通だと言われるかもしれませんが、上記の特徴があるために人以上に疲弊しやすいんですよね。
あと自分の素直さが裏目に出るような仕事はとにかく合っていなかったという記憶もあります。
そういう意味では、過去の自分がなぜ想像以上に自分の力を発揮できなかったのだろうという長年の疑問はこのHSP(HSS型HSPもしくはHSE)の特徴をに照らし合わせればほとんどが解決できたということです。まさに核心に迫ったと言えます。
ただし今回HSPや自分の敏感さをあまり意識していなかったので、情報が足りません。そこで次回は書籍などを通して、自分なりの理解を進めていきたいと思います。
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